自分の正義は、必ずしも他人の正義でない

2023年4月13日

「これが正しい」と思う瞬間は、誰にでもあります。
でも、その考え方や価値観を他人に押し付けてしまうのは、本当に良いことなのでしょうか。
私たちが「正しい」と感じることは、育った環境や文化、経験によってずいぶん変わります。

例えば、ある人にとっては社会の平等や不平等を正すことが大切で、厚生政策や平等な機会の提供が欠かせないと思うかもしれません。
一方で、別の人は個人の自由や責任を重視し、努力や自己管理を大事にすべきだと考えることもあります。
さらに、宗教や文化の違いによっても、何を良い行いと感じるかは変わります。

見方は人それぞれ

たとえば環境問題を考えてみましょう。

Aさんは自然や生態系を守ることを最優先に考えています。
Bさんは経済や雇用を優先して、産業活動や利益の確保を大切にしています。

どちらも「正しい」と思っていることですが、方向性はまったく違います。
AさんがBさんに「もっと自然を守るべきだ」と伝えても、BさんにはBさんなりの事情や考えがあります。
逆にBさんが「経済のことも考えないと」と伝えても、Aさんには受け入れがたいかもしれません。

こうした違いの中で、どう関わるのが自然なのか――答えは簡単には出ません。

友人や身近な人とのやり取りで見える違い

私たちの日常にも、価値観の違いはちょくちょく顔を出します。
友人との趣味の話で、ある人は「時間をかけてじっくり楽しむのが大事」と思い、別の人は「短い時間でも楽しめれば十分」と考えることがあります。
SNSでニュースや話題を見たとき、意見がぶつかることもあります。ある人は「こうすべきだ」と強く言い、別の人は「なるほど、でもこういう考えもあるね」と柔らかく受け止めます。
仕事や趣味のグループ活動では、やり方や優先順位の違いで小さな意見の衝突もあります。

こうした小さなやり取りの中で、「あ、考え方が違うんだな」と受け止めるだけで、余計な摩擦を減らすことができます。
違いを認める余白を持つことが、関係を柔らかく保つコツです。

日常のささいな気づき

たとえば友人との何気ないやり取りで、

「この映画、すごく感動した!」
「私はちょっとイマイチだったなぁ」

こういう簡単な意見の違いもあります。
もし「どうしてわかってくれないの!」と押し付けてしまうと、関係がギクシャクすることもあります。
でも「そう感じる人もいるんだな」と思うだけで、気持ちはずっと軽くなります。

日常の些細なやり取りや会話の中で、相手の立場や考えに思いを巡らせるだけでも、関係は自然に柔らかくなります。

人の考え方や価値観はさまざま

人の考え方や価値観は本当にさまざまです。
だから、すべてを同じにする必要はありません。
違いがあっても、それを自然に受け止める余白を持つことが大切です。

完全に理解し合えなくても、違いを認めることで関係は柔らかく保てます。
相手の立場や考え方を尊重しながら関わることで、日常の小さな会話も、ちょっとした衝突も、少しずつ穏やかになります。

異なる価値観や意見に出会ったとき、あなたならどんな関わり方を選びますか?
その選択の先に、どんな気持ちや関係が生まれるでしょうか。